← Glossary
Fractional CFOM&A Advisory
NOPAT/NOPLAT(税引後営業利益)
Net Operating Profit After Tax / Less Adjusted Taxes
読み: のーぱっと
定義
NOPAT(Net Operating Profit After Tax, 税引後営業利益)は、営業利益(EBIT)に税を課した後の利益。支払利息を引く前の利益に課税するため、負債の利息による税シールドを含まず、債権者と株主の両方(=企業全体)に帰属する。
NOPAT = EBIT ×(1 − t)
NOPLAT(Net Operating Profit Less Adjusted Taxes)は McKinsey 系の呼称で、繰延税金等の調整を明示する点を除けば実務上ほぼ同義に使われる。
当期純利益との違い
- 当期純利益は支払利息を控除した後 → 資本構成(借入の多寡)の影響を受ける
- NOPAT は資本構成に中立 → DCF は企業全体の価値を WACC で割り引くため、分子も企業全体に帰属する NOPAT ベースで組む
NOPAT から再投資を差し引いたものが FCFF(= NOPAT + 減価償却費 − 設備投資 − ΔNWC)。
数値例:法定税率かキャッシュ税率か
EBIT = 100 の企業で、
- 法定税率 30% → NOPAT = 100 ×(1 − 0.30) = 70
- キャッシュ税率 25% → NOPAT = 100 ×(1 − 0.25) = 75
DCF は実際に支払うキャッシュを割り引くため、繰延税金の非現金項目を含む会計上の税率ではなく、実際に納めた税額に基づくキャッシュ税率を使うのが正確。この 5 の差はターミナルバリューで永続的に効くため影響が大きい。
実務上の論点
- ROIC の分子として使い、投下資本利益率(= NOPAT ÷ 投下資本)を測る
- 税額控除・受取配当の益金不算入・海外子会社の低税率などで実効税率は法定水準から乖離する。過去 3〜5 年平均で平準化するのが実務