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Fractional CFOM&A Advisory

FCFE(株主フリー・キャッシュフロー)

Free Cash Flow to Equity

読み: えふしーえふいー

定義

FCFE(Free Cash Flow to Equity, 株主フリー・キャッシュフロー)は、FCFF から税引後の支払利息元本返済を差し引き、新規借入を足し戻した、株主(Levered)だけの取り分となる現金。

FCFE = FCFF − 支払利息 ×(1 − t) − 元本返済 + 新規借入

P/L の最終行(当期純利益)からも同じ FCFE に到達する:

FCFE = 当期純利益 + 減価償却費 − 設備投資 − ΔNWC − 元本返済 + 新規借入

数値例(2つの経路で一致)

FCFF = 105、支払利息 = 20、t = 30%、元本返済・新規借入なしのとき:

  • FCFF 経由:105 − 20 ×(1 − 0.3) = 105 − 14 = 91
  • 当期純利益経由:EBIT 150 − 利息 20 = 税引前 130、税引後(当期純利益)= 91。91 + 50 − 40 − 10 = 91

(前提は FCFF 項の数値例と連続。減価償却 50・設備投資 40・ΔNWC 10。)

実務上の論点

  • 株主価値を直接算定する分子。割引率は WACC ではなく株主資本コスト(CoE)。FCFF×WACC と FCFE×CoE を取り違えないこと
  • Equity IRR の入力。M&A・LBO ではエクイティ IRR の各期キャッシュフローに FCFE を用いる。出資・キャピタルコールはマイナス、配当・売却代金はプラス
  • 会計上の営業CF には既に利息が含まれる(J-GAAP)。営業CF を出発点にすると利息を二重に引きやすい。事業計画から組んだ FCFF を起点にすれば二重控除にならない
  • リキャップ/追加借入で株主に分配した分は新規借入としてプラス要因になる

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